古川美術館 特別展 「卒寿記念 藤森兼明 祈りの輝き ― 10の視点が紡ぐ物語」
90歳を迎えた画家・藤森兼明の創作人生を辿る特別展を開催します。幼少期から一貫して描き続けてきた「人の姿」、そして画家として探求を深めてきたテーマ「祈りの美」。人生の節目に生まれた作品やデッサンの数々が、10の視点を通して浮かび上がります。
「人の姿」では、故郷・富山での青春期から、就職による創作の空白期、愛知での再出発、画家としての模索と確立といった画業の前半期が中心となります。家族を描いた初期作、室内女性像、音楽家・喜多郎の肖像など、豊かな人物表現が魅力です。ブランク期の貴重なデッサンや、完成作と対になるスケッチも見どころです。
「祈りの美」では、ビザンチン美術や中世の彩飾写本から着想を得た「アドレーション」や「マニスクリプト」シリーズが、金と色彩に満ちた荘厳な世界を描き出します。創作の源泉となった藤森のコレクションもあわせて紹介。
さらに特別公開として、中世フランスの装飾写本の傑作『ブシコー派の画家の時禱書』(古川美術館蔵)と、それに触発された藤森作品2点を同時展示。600年の時を超えた“祈りの輝き”が、今、ひとつの空間で響き合います。静けさのなかに宿る光。魂を描き続けた画家の創作人生を、ぜひ会場で体感してください。
2025年 11月 14日(金)から2025年 12月 21日(日) 10時~17時
月曜日休館(祝日の場合は開館、翌平日休館)